2013年5月16日木曜日

声を掛けたらダメですか?

自閉症の人にまったく声を出さずに支援している人を見かけます。
指さし、ジェスチャー、顔の表情を駆使して。
客観的にみると、私たちでも何を伝えたいのかなと「?」になることがあります。
案外、言葉で伝えた方がわかりやすい場面も。
このような支援者は、
『自閉症=言葉の理解が苦手=声を掛けてはいけない』
という考えを持っているように思えます。


確かに、自閉症の人は"視覚優位"で、"伝えるときは視覚的に"と言われます。
しかし、だからといってまったく声を掛けてはいけないということではありません。
アメリカの支援者たちは、言葉でよくコミュニケーションをとっていました。
「やあ、今日の調子はどうだい?」
「よくできてるじゃない!」
「いい仕事してるね!」
もちろん、指導中は声掛けを減らす配慮はしていましたが、日本のように極端に声を掛けないことはありませんでした。


"声を掛けることはダメ"というのは、少し極端な気がします。
自閉症の人の中には、言葉を理解できる人もいますし、言葉の理解を広げる可能性を持っている人もいます。
また、視覚優位ではなく、聴覚優位の自閉症の人もいます。

ですから、言葉の何が苦手かを一人ひとりみる必要があると思います。
●たくさん話しかけられることが苦手
●早口で言われることが苦手
●特定の声が苦手
●いろいろな人の声が同時に聞こえることが苦手
●指導中に声を掛けられると集中できないので苦手
●分からない言葉があると苦手
●音がまったくの苦手
どのようなことが苦手かを知ることも大切だと思います。


苦手なことで支援を続けることは賛成できません。
でも、言っていることが完全に分からないこともしれませんが、言葉で挨拶を交わしたり、褒めたり、雑談をしたりすることも悪くないと私は思っています。

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