自分にプレッシャーをかけない夏休み

夏休みが始まると「学校に行っててもらった方が良かった」と思われる保護者の方もいらっしゃると思います。
学校に行っているときに、行えていた家事もお子さんがいたら、いつものようにできないこともあると思います。
またお子さんの中には、独りで時間を過ごすことが苦手だったり、活動の切り替えがうまくできなかったりする子もいると思います。
自閉症の人たちは時間の概念を捉えることが苦手なため、昼夜逆転など生活のリズムが崩れてしまうこともあります。
コミュニケーションの仕方が十分に身についていない子の場合、お子さんの要求に応えることや答え続けること、こちらから伝えたいことがうまく伝わらないことなどに、お互いストレスを感じてしまうこともあると思います。

夏休みはお子さんと向き合う時間が多く、閉鎖的になりやすい。
そして、このようなお子さんの様子もあったりすると、「将来のために、いろいろやらなくては・・・」と感じる保護者の方も多いと思います。
しかし、家庭で起きていることだからといって、保護者のみなさんがすべて抱え込む必要はないと思います。
見えてきた本人の課題は、支援者と共有し、一緒に指導や支援によって解決していくことです。
地域の専門家や2学期になって学校の先生を頼れば良いと思います。

そうはいっても夏休みは心身ともに大変です。
そんなときは、地域の資源を利用しましょう。
お子さんを預かってもらえるところがあれば、日中のひと時でも、数日間でもどんどん利用すれば良いと思います。
また、支援者やボランティアの手を借りることも良いと思います。

一生懸命な保護者の方ほど、お子さんの状況を直視し、「自分が何とかしなければ」と思ってしまいがちです。
保護者のお子さんに対する願いを一緒に叶えていくため、専門的に学んだ人たちがいるのです。
ただでも大変な夏休み、自分にプレッシャーをかけるのはやめてみませんか?
夏休みは長いので、学校に行っていたときよりも自分の体調と心のバランスに気をつけ、上手に地域の資源を利用しながら過ごしてほしいと思います。

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