2013年7月8日月曜日

精神科の薬を飲ませることに悩んだら

精神面で落ち着かず、精神科の薬を服用される自閉症の人も少なくないと思います。
自閉症の人たちは、私たちと感覚の違いがあるため、音や匂い、視覚的な情報に対し、私たち以上に大きなストレスを感じやすいと言えます。
また、周囲からの誤解や人間関係でうまくいかないこともありますので、その点でも私たちよりも多くストレスを感じていると思います。

保護者の方の中には、特に年齢が低い子の場合、我が子に精神科の薬を飲ませることに悩まれる人もいらっしゃると思います。
成長過程での服用の影響は・・・。
一度飲み始めたら、ずっと薬を飲み続けるようになるのでは・・・。

精神科の薬と聞くと、他の薬を飲むよりも躊躇してしまうのはもっともなことだと思います。
しかし、私は精神科の薬を飲むことは悪いことではないと考えています。
理由としては、この文章の初めに書いたような自閉症の人たちの特性から来るストレスが多いことが挙げられます。
自閉症の特性なので、自然に良くなるということはありません。
ですから、精神科の薬を飲むことによって少しでも気分が落ち着くなら、本人にとっては良いことではないかと考えます。

このように私は精神科の薬を飲むことは悪くないと考えていますが、一つ注意しなければならないと思っていることがあります。
それは精神科の薬を飲んだからといって、ストレスの根源はなくならないということです。
精神科の薬によって気分は落ち着くかもしれませんが、ストレスを生み出している点を改善しなければ、『薬に慣れる→再び気分が落ちる→薬の増加』の繰り返しになってしまう危険性があるからです(精神科の薬の増加は、素人目にも心身への負担が大きいと感じることが今までに多々ありました)。
精神科の薬は、自閉症の人たちの特性や考え方、認知の仕方自体を変えるものではありません。

支援している自閉症の人が精神科の服用を始めたり、飲んでいた薬が増量になったりしたときには、「猶予が与えられた」と私は思うようにしていました。
薬の力を借りて気分が落ち着いているうちに、環境の調整によってストレスの元を改善したり、必要なスキルを教えたりすることが重要だと考えています。
時に精神科の薬の力を借り、医療とも協力しながら、教育や支援を組み立てていくことも良い方法の一つだと私は考えています。

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