2013年8月31日土曜日

家でできる将来の生活の疑似体験

将来、自分でアパートを借りたり、グループホーム、入所施設などの利用を考えている人たちに提案です。
それは「家で疑似体験をしてみる」ということです。

例えば、自分の部屋を間借りした一室だとします。
その部屋の中に、一人分の衣類が干せる洗濯物ポールを置いたり、テレビ、冷蔵庫、掃除機、衣類一式などを置いたりします。
つまり一通りの生活ができるものを部屋に準備します。
そして、その環境の中で、どのくらい一人で生活できるかを体験してみます。
体験することによって、将来の生活の中で必要なスキルはどのくらい獲得できているか、を確認することができます。
また、現状を確認することによって、どのスキルを今後教えていったらよいのか、どのようなスキルは手助けが必要なのか、についても確認することができます。

本人たちにとっても良い点があります。
自閉症の人の中には、変化に対応することが苦手な人が多くいます。
疑似体験をしておくことで変化が少なくなり、まったく何もしていなかった場合よりも、将来、生活環境が変わったときに本人の負担を減らし、スムーズに移行することができる可能性が高くなります。
これは将来の変化への準備です。
そして、完全な自立した生活とは言えないまでも、予め似たような状況で練習をすることにもなるので、練習したことをそのまま新しい場所でも行える可能性が高くなります。

疑似体験は生活に必要なスキルだけではなく、自閉症の人たちに様々なことを教える上で有効な方法になります。
例えば、買い物の仕方を学習するとします。
そのとき、身近にあるものでお店をつくり、支援者が定員の役をし、本人がそこで買い物の練習をします。
いわゆる実物大のお店屋さんごっこをするようなものです。
このような教え方が有効な理由は、上記で挙げたことと同じです。
いきなり実際のお店に行くと、環境の変化が大きく、本人にとって負担が多くなりますので、その変化を少なくする効果があります。
また、机上で学んだことを実際の場面に応用することは苦手なので、実際に近い環境で学ぶことの方が学んだことをそのまま生かせるので、学習の効果が高くなります。

このように疑似体験をすることは、本人の様子を確認することができ、また、自閉症の人たちの学び方に合っていますのでお勧めできます。
もし部屋がなくても、本人の場所を部屋の一角に作ったり、家族が「この子は一人暮らしをしている」とイメージして、いろいろと一人でやらせてみることだけでも、本人や周りの人にとって貴重な学びとなるはずです!

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