2013年12月21日土曜日

集団は学習する場ではなく、実践する場

集団行動の苦手な子や他人と一緒に活動することが苦手な子を、集団の中で指導しようとすることはあまりお勧めできません。
集団の中は刺激がたくさんあって、集中して学習することが難しい環境であります。

また他人との関わりが苦手な子は、対人関係の発達が実年齢よりも低い場合があります。
他人の側にいられるようになるのは、1、2歳です。
他人を意識し、遊びを共有できるようになるのは、3歳くらいからです。
ルールを守ることのできる年齢は、だいたい4、5歳です。
他人とやり取りができるようになるのは、これ以降になります。

実年齢が高かったとしても、対人関係の発達年齢が低い場合、集団の中で指導しようとする内容自体が本人に合っていないこともあります。
他人のことを十分に意識することができない子に対し、いきなり他人とやり取りすることは、本人の負担になりますし、身につくとも考えられません。

文字が書けない子に対し、いきなり文章を書くことを学習したりしません。
しかし、対人関係の学習においては、いきなり集団の中に入れて、練習をしてしまうことがあります。

対人関係は自閉症の中核的な障害の部分です。
ですから、本人が集中できる環境の中で、教える人と1対1で個別に学習を進めること。
そして、必ず本人の対人関係の発達のレベルに合わせた内容から、段階的に学習していくことが大切です。
集団はあくまで新しいことを学習する場所ではなく、個別に学んだことを応用し、実践する場だと言えます。

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