2014年1月21日火曜日

発達障害の診断は受けるべき?

「発達障害だと思うのですが、診断って受けた方がいいですか?」と、ご家族の方や本人から尋ねられることがあります。
人それぞれなので、一概に言うことができませんが、私は必要性を感じていないのなら受ける必要はない、と考えています。
診断を受けることで、福祉サービスを受けられたり、障害者雇用枠で就職ができる場合があります。
しかし、それ以外での利点はあまり見当たらないのでは、と思っています。

発達障害について理解の進んでいる国の場合は、「私は発達障害を持っています」と明らかにすることは、周囲の理解を得られ、生活しやすくなることもあるでしょう。
しかし、日本の場合は、発達障害ということが明らかになったとしても、一般の人たちから受け入れられ、理される場合は少ないと言えます。
また、当事者の方たちのお話を聞くと、発達障害を持っていることを周囲に伝えない方が傷つくことが少ないのでは、とも思ってしまう状況です。

本人が自分が他人と違うことに気がつき始めたり、自分のことを知りたい、生きづらさの訳を知りたいと思った場合には、診断を受け、自分の特徴について明らかにしていくことは良いと思います。
現状のままで特に支障がない、診断を受けなくても自分の特徴が分かり、それに応じて対処している、という方は診断の必要はないと思いますし、いくら周囲が発達障害があると思っていても、診断を受けるように勧めることはあまり意味のないことだと思います。

障害は本人の中にあるのではなく、社会と自分との間に壁ができたときに現れるのだと思います。
発達障害を持っている人すべてが診断を受けているわけではありません。
診断を受けずに、また自分が発達障害を持っていることに気が付かずに生活を送っている人たちも大勢います。
その方たちのように、発達障害を持っていたとしても、それが障害になって現れないような、また気づく必要がないような、一人ひとりの違いを尊重した地域、社会を作っていくことが望ましいあり方ではないか、と考えています。

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