2014年4月11日金曜日

新学期は落ち着かないのが普通!?

毎年、この時期になると、違和感を感じる会話があります。
「新学期が始まったばかりだから、落ち着かないのは仕方がないよね〜」という会話。

確かにいろいろな変化があるこの時期は、変化が苦手な自閉症の人たちにとって大変な時期だと思います。
でも、だからといって「落ち着かないことが普通だ」みたいな発言には疑問を持ってしまいます。

予期しない突然の変化だったら仕方がないでしょう。
でも、新学期が来るのは、ずっと前から分かっている事実です。
しかも、この変化は毎年やってきます。
ということは、変化が苦手だという特性だから仕方がないのではなく、端的に言えば、支援する側の準備不足以外の何ものでもありません。

支援者が交代するときの引き継ぎはきちんと行われていたのか。
その引き継ぎはただの文章だけの形式的なものではなく、本人の特性から学習スタイル、過去の取り組みまできちんと情報の共有ができていたのか。
本人に対して、事前にその人がわかる形で変更があること、また具体的にはどんな変更があるのかをきちんと伝えていたのか。
そして一番重要なことが、変更があったときに対応できる支援の手だてがあり、その使い方、対処の仕方まで日頃から学習することができていたのか。

「支援者が替わるんだから、大きな影響が出て、落ち着かなくなるのは当たり前だろう」というようなことを思われる方がいるかもしれません。
でも、別の捉え方をすると、支援者が変わって落ち着かなくなるということは、その前の支援者の影響を大きく受けていた証拠とも言えます。

同じ支援者が一生側にいることはありません。
変更がない世の中はありません。
目指すべき本来の姿は、支援者が替わろうとも「自分で今、求められている活動を理解し、そして独りで実行できる」ことです。
このようなきちんとした支援の方向性で療育を受けている自閉症の人たちは、支援者が替わろうとも、新年度がこようとも、まったく動じず、日々の生活を送ることができています。
私の知っている自閉症の人たちの中にも、このような人は多くいます。

4月は「"ふりだし"に戻る月ではなく、"前に進む"月に」と強く思う毎年のこの時期です。

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