2014年5月22日木曜日

発達障害を乗り越えた!?

「発達障害を乗り越えたスタッフ」というナレーションを聞いて、残念に思いました。
私は、発達障害は"乗り越える"ものではなく、"活かす"ものである、と考えています。

発達障害は治癒するというものではありません。
生涯付き合っていく脳の使い方です。
脳の使い方に良し悪しはない、と思っています。
多数派、少数派にどちらにも優劣はありません。
また感覚の過敏性なども和らいでも、無くなることはありません。

乗り越える壁があるとするならば、それは発達障害の人たちの能力を活かせない社会との間に存在しているのだと思います。
発達障害=壁ではありません。

発達障害の人と社会との間に立つ壁。
発達障害の人が壁を乗り越えるような力をつけるだけではなく、壁を小さくして乗り越えやすくすることも大切だと思います。

「発達"障害"」という表現が誤解を生んでいるのかもしれません。
「ASD」という表現で、"脳の使い方が異なる"という点も、"感覚の違い"と合わせて伝えていくことが大切だと、先日の放送を見て思いました。

2 件のコメント:

  1. 先日の放送は、私が家庭内でこだわりと融通の利かなさを発揮してしまったために、母との話し合いになり、気付いたときには放送が完全に終わったあとでした。録画しておけばよかったと思いました。でも特集を組まれた方には放送局からDVDが贈られているそうなので、お借りできないか訊いてみたいと思っています。

    それはさておき。

    私は「発達障害」の「発達」に違和感があります。なんで「DD」なのかなと思っていたのですが、昨日「あ、Developmental Disorderか」と思い至りました。「develop」ってとても身近な単語ですけど、「発達」は専門用語に近いと感じています。「アスペルガー“症候群”」「自閉“症”」と病気のように言うから、「治るの?」「良くなるの?」という誤解も招きます。

    「障害」と呼ぶことについては、私はあまり違和感や抵抗感がありませんが、「障害=身体障害」というイメージが強いのか、「発達障害」と言うと「背が小さいの?」「第二次性徴が無いの?」と思う人も実在するのを知っています。「発達障害」という言葉は「脳の機能が先天的に少し異なる」という実情には全く結びついてこないので、新しい用語が必要なのかなと思います。ですが、「発達障害」という言葉が日本ではデファクトスタンダードのような感じになっていますので、新しい表現ができたとしても、慣習で過去の表現を使う人が一定数残ると思います。

    なんともややこしい世界に生きていますね、私も大久保さんも(笑)

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    1. 白崎やよい様

      同じ用語でも受ける印象など、人によって様々ですよね。
      新しい表現ができたとしても、みなさんにきちんと理解してもらうことは難しいかもしれませんね。
      方向性としては、一般の人に発達障害の人たちのことを広く理解してもらうことよりも、発達障害の人たちが生きやすくなるような直接的なお手伝いをする方が、私の役割になると思います。

      それにしてもややこしい世界であり、その分興味深い世界ですね(笑)

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