2014年7月3日木曜日

「〇〇理論を実践!」という広告を見たら、気をつけて!

「〇〇理論を実践」「開発〇〇メソッド」「〇〇アプローチやってます」などという言葉や文字をよく目にします。
もちろん、それぞれはしっかり研究され、実践されてきたものですので、素晴らしいのだと思っています。
でも、そのナントカ理論やメソッドが全面に出てくると、私は違和感をもちます。

あくまで自閉症療育の目的は、本人たちの生活の質の向上であり、幸せです。
生活の質の向上や幸せが得られるのなら、特定の理論や方法でなくても構いません。
誰もがこのことを分かっているはずなのに、特定の理論や方法が全面に出て、強調されるということは別の意図を勘ぐりたくなります。
ときどき、特定の組織が独自の理論や方法を作りだすこともありますが、その組織内でしか通用しない方法や言語を作りだすことは、特定の組織から出られなくなる、出られなくすることになるのでは、と疑問に思います。

どんなに素晴らしい専門家が考えた理論や方法であっても、すべての人に適することは決してありません。
それは、自閉症療育の核は、一人ひとりに合わせた"個別化"であり、すべては本人への"アセスメントから始まる"ということです。
自閉症療育は、唯一無二の完全オーダーメイドです。

TEACCHプログラムの素晴らしいところは、他の理論や方法であっても、TEACCHの考える自閉症療育の方向性と同じであるのなら、取り入れるところです。
つまり目的は、個人の成長と幸せということがはっきりしている。
だから、素晴らしい理論や方法があるのなら、それが別の組織だろうが、別の国だろうが柔軟に取り入れていきます。

いろいろな理論や方法を学ぶことは、一人ひとりに合わせた柔軟な療育へとつながっていきます。
でも、その理論や方法が本人たちよりも前面に出てはなりません。
理論や方法は、目的ではなく、手段なのだから。
目的は、その人が幸せな人生を送れること。

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