2014年7月19日土曜日

そのIEPの目標、"測定"できますか?

仕事柄、学校や支援機関、児童デイなどで作成された個別支援計画を見せてもらうことが多くあります。
IEPミーティングなどにも呼ばれて参加させてもらうことがあるのですが、いつも疑問に思うことが「この目標はどうやって評価するのかな?」ということです。

「公共のバスに乗って通学する」
「自分の気持ちを適切に表現できるようにする」
「読む力を高めることを目指していく」

みなさんも、このような目標を目にすることが多いと思いますが、疑問を持つ方は少ないと思います。
何故なら、目標自体は本人のニーズに合っているものであり、保護者の方の希望とも合致している場合が多いからです。

では、何が問題なのか?
それは達成基準が具体的に示されていないからです。
公共のバスに乗って通学するというのは、親御さんが一緒にバスに乗って通学しても目標達成となります。

1人でバスに乗ることができたとしても、車内で騒いでしまうなど、マナーの面で未学習の部分があっても、
たまたま1回、バスに乗って通学できたとしても、
先生が側でず~と見守っていても、
行き先が違うバスに乗って、違うバス停で降り、そこから歩いて学校に行ったとしても、
降りるバス停の1つ前のバス停から乗り、次のバス停で降りても、
お金を払わずに降りていったとしても、
「公共のバスに乗って通学できました」ということができてしまいます。
でも、本当にこれでいいのでしょうか。

アメリカのIDEA(障害者教育法)には、IEP(個別の教育プログラム)は測定可能な年間目標に関する記述を書くように、と明記されています。
ですから、「公共のバスに乗って通学する」ではだめで、「家の近くの〇〇というバス停から、××行というバスに乗り、△△というバス停で降りる。これが車内でも問題なく、一週間連続してできる」というように、測定可能な目標にしなければなりません。

このように測定可能な目標にすることにより、保護者も、教師も、子どもが進歩しているのか、退行しているのか、同じ段階に留まっているのかを確認することができます。
逆に言うと、測定可能な目標が立てられていなかったとしたら、書き方、表現の仕方で何とでも評価してしまうことができてしまうのです。

もうすぐ1学期が終わり、評価が返ってくる時期だと思います。
お子さんの評価は、数えられたり、観察したり、記述したりできる内容で、具体的に評価されていますでしょうか?
評価者の作文になっていないでしょうか?

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