2014年8月26日火曜日

スキルアップ+定型発達の視点

自閉症の人たちに具体的な方略をはもちろんですが、同時に定型発達の捉え方も教えていくことが大切だと考えています。
これはあくまでも自閉症の人に「定型発達と同じように振る舞いなさい」というものではありません。
定型発達の視点を知ることで、定型発達の人を理解することにつながるからです。

実際の療育の場面で、自閉症の人に「定型発達の人は、このように捉えているんだよ」と伝えると、驚いた表情をしたり、「そういうことだったのか」と納得したりすることが多くあります。
定型発達の私たちからしたら「そんなこともわからない!?」と思うようなこともありますが、目まぐるしく変わる状況から的確な意図をくみ取ったり、見えない意味を想像することが苦手なこともありますので、このような反応は無理もないことだなと思います。

定型発達の脳も、自閉症の脳も、どちらかに優位性があるのではないと思います。
お互いの脳には、得意なところもあれば、苦手なこともある。
ただ脳の機能の仕方が異なっており、タイプが違うのだと思います。

自閉症の人に定型発達の視点を伝えることは、自分との違いを知ることになり、自分を知ることにもつながります。
また自分の違いに気が付いていた自閉症の人にとっては、定型発達の人を理解し、定型発達の社会の中での対処の仕方を身に付けることにつながります。

私が自閉症の人の捉え方を知りたいと思っているのと同じくらい、自閉症の人も定型発達の人の捉え方を知りたいと思っているのだと、日々感じています。

2 件のコメント:

  1. 娘が「定型発達者の特性」というのを書いてくれました。とても興味深いものでした。そしてそれは娘の障害特性と深い繋がりがあると感じました。おそらく100人の発達障害者がそれぞれ「定型発達者の特性」を書くならば、100通りの「定型発達者の特性」が出来上がるのでは・・・と思っています。異なっていたり、共通しながらも微妙な違いを含んだものになる気がします。

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  2. 白崎の母さんへ

    定型発達の視点を知りたい自閉症の人は、多くいるのだと思います。
    以前、「定型発達障害」などとって、診断基準風にその特性を書いている人もいました(笑)
    読ませて頂きましたが、「こういったところが、発達障害者(書いた人)からしたらおかしなところだと思う」というような視点で書かれていました。

    定型発達の真逆が発達障害というわけではありませんので、定型発達者の視点と同じ部分があり、そのため記述の仕方も娘さんの障害特性と深い繋がりがあるように感じられたのかもしれませんね。
    私も100人の発達障害者がいれば、100通りの「定型発達の特性」が出来上がると思います。

    それにしても、このペースで発達障害の人が増え続けましたら、将来は発達障害の人が少数派ではなくなり、定型発達の人が診断を受けるようになるかもしれませんね。
    そうしたら「定型発達障害」という診断基準が必要になりますね。

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