2014年8月30日土曜日

地域の自閉症啓発について思うこと

この地域で活動していると、自閉症に関する啓発の仕方に間違いがあったのではないか、と感じることがあります。
どうも自閉症者の苦手な部分を強調し過ぎた啓発をし続けてしまったのではないかと。

だいぶ地域の人たちは自閉症という存在について分かるようになったのですが、その反面、自閉症者と関わることを避けようとしている傾向があります。
でも、このような一般の人の反応は自然なことかもしれない、と思います。

やっぱり「自閉症者はコミュニケーションが苦手」「こだわりがあって、柔軟性に乏しい」「人間関係でトラブルを起こしやすい」などと聞くと、一般の人は引いてしまうのも無理はありません。
誰だって、「苦手なことがたくさんあって迷惑をかけることもあるかもしれませんが、どうぞよろしく」と言われても、積極的に関わろうとは思いません。

また苦手な部分を強調し過ぎたことと同じようにまずかったのではと思うことが、視覚的構造化をアピールし過ぎた点です。
正直、支援者だって準備することが大変で、常に改良していくことが必要な視覚的構造化です。
そんな視覚的構造化を「これがないと自閉症者は生活できないんです!」みたいなことを言われたら、「そんな面倒くさいなら関わりたくない」と一般の人は思います。

長年、上記のような方向性で自閉症の啓発を行ってきたので、この地域に住む一般の人の意識を変えることは難しいように感じます。
しかし、自閉症と関わる者、そして何よりも自閉症者本人にとっても地域への啓発は重要なことです。

これからの啓発の仕方は、自閉症者の得意な面を強調していく、また苦手なことをアピールするにしても、同時に得意な面もアピールすることが良いと思います。
また視覚的構造化についても、自閉症支援の一部であり、補助するものでしかありませんので、この点については最初からあまり強調し過ぎないことと、「実践は専門家が主体となってやりますので、ご心配なく!」というメッセージを伝えていくことが望ましいと思います。

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