成長したい気持ちを大切にする

自閉症は変わらないかもしれない。
でも、人は成長すると思っています。

「自閉症は先天性の障害で我が子は変わらないのだから、親が変わらなければならない」
「自閉症の人が働けるようになるには、自閉症を理解する企業を増やさなければならない」
というお話を耳にすることがあります。

もちろん、周囲の人間が変わることは大事だと思います。
でも、当事者の人たちも変わることが大事だと思います。
お互いが歩み寄ることによって、理解し合い、共生できる社会へとつながっていくのではないでしょうか。

私は、自閉症の部分を変えようとは思いません。
私がアプローチするのは、本人の人ととしての成長の部分です。
自閉症の人に合わせた学びを提供しているだけです。

ある当事者の方は「自分自身が変わらないと、何も良くならないことは分かっている。だけど、1人の力じゃ変われる自信がないから手伝って」と言っていました。
いろいろな世代の自閉症の当事者の方たちとお話をしましたが、誰一人として「自分はこのままでいい」「成長なんかしたくない」というような人はいませんでした。
みなさん、心から学びたがっているし、変わりたい、成長したい、と思っています。
ですから、そのような本人たちの気持ちを周囲の人間は大切にしていかなければならない、と思います。

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