2014年9月16日火曜日

自閉症の人が『雑談』が苦手な理由

自閉症の人の中には、「雑談が苦手」と言う方が多くいます。
実際に話をしている様子をみてみると、雑談ではなく、結論を出そうとしていて議論のような会話をしているな、と感じることもあります。
雑談はそもそも「意味がない」ことが大切です。
意味がある会話、結論の出る会話は、議論になってしまうからです。

定型発達の人は、雑談には意味がないことや、言葉のやり取り自体が目的であることを感覚的に知っています。
しかし、自閉症の人は、この雑談の目的に気が付きづらく、言葉を字義通りに受け取る傾向があるため、1つ1つの会話の内容に真剣に答えようとします。

また雑談ですので、会話の内容が次々に変わります。
そうなると、会話の意味を追いかけて理解するだけで疲れてしまいます。
結論を出してしまうと会話が終わってしまうので、結論を出さないで目まぐるしく会話の内容が変わる雑談についていくことは大変なことです。

雑談は言葉のやり取りを行うことが目的で、そのやり取りを通して人間関係を円滑にしています。
その雑談が苦手な場合、学校や会社などでの人間関係を築くことが難しかったり、雑談に参加すること自体に大きなパワーを使ってしまうこともあります。
会話を行う相手も、論理的な話し方で常に結論を出そうとする人とは会話を楽しめないと感じやすいものです。

定型発達の人が自然と意味を理解し、意識しなくてもできてしまう"雑談"についても学ぶ必要があります。
雑談には、「結論を出さない」というルールがあること。
話の内容自体はどうでもよく、会話のやり取り自体を楽しむことといった意味があること。
(過去に意味のない会話をする意味があるのか!と怒る方もいました)
相手の話したことに対する返事は相槌くらい軽いものでよく、会話の内容は聞き流しても構わないこと(実際、ほとんどの人は雑談の内容を真剣には聞いていない!)
などを1つ1つ学んでいく必要があります。

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