2014年10月16日木曜日

正しいときこそ、"正しい"という評価を伝えよう!

昨日は"褒めること"について文章を書きました。
でも、私が言う"褒める"は一般的な意味よりも、「"正しい"という評価を伝える」という意味の方が強くあります。

自閉症の人は、自分自身のことを客観的に見ることが苦手です。
また周囲からどう思われているかを想像することも苦手です。
そうなると、自分自身が行った言動に対する評価が良く分からないことがあります。

失敗したときは、自分が失敗したことに気が付きやすいと思います。
何故なら、"失敗"というのはできないことを指すことが多く、自分の目で見てできなかった状態というのはわかります。
また対人面での失敗なら、相手から叱責されるといったようなネガティブなリアクションがあるからわかります。

でも、正しいことをしたときというのは、その言動自体が正しかったということを自分自身で気が付くことは難しいといえます。
例えば、TPOに合った服装を選んだり、きちんとお礼が言えたりしても、自分自身で正しいかどうかを見て分かりませんし、一般常識からいって当たり前のことに対しては、誰も褒めてはくれません。
ですから、失敗したときに比べて、正しいことをしたときはそのことに気が付きづらいといえます。
よって、自閉症の人は自分が行っている正しいことには気づかずに、失敗したことばかり気が付いてしまうため、自己評価が低くなってしまうことが多々あります。

このような理由から、私は自閉症の人が正しいことや望ましいことをしたときには、そのことを伝えるようにしています。
そうすることにより、自閉症の人が「自分のやっている行動は良いんだ」と気が付いてもらえるからです。
自分の言動が正しいことが分かれば、「その言動をまたやってみよう」という自信や動機づけにつながると考えています。

ただ闇雲に褒めているわけでありませんし、褒めるということ自体にモチベーションを上げるという効果が強くあるとは思っていません。
「その習慣は良いと思うよ」「その考え方は素晴らしいね」など、「私はあなたの考え方(行動)を指示します」というメッセージはきちんと伝えようと心掛けているだけです。
あくまで本人の気づきのための"褒める"ということです。

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