2014年11月9日日曜日

曖昧にひきこもるのではなく、時間を決めてひきこもる

自閉症や発達障害という診断を受けている人で、不登校やひきこもり状態である人の支援に携わることもあります。
私は不登校やひこもりを専門に学んでいるわけではありませんので、やはり自閉症支援の視点からアプローチしています。

不登校やひきこもりの当事者の方と接すると、「脳が疲れやすい人たち」ではないかと感じます。
本人たちは周囲の刺激を遮断することによって心身を休めている。
それがその方の防衛手段であり、回復手段なのだと思います。

本人が必要だから不登校やひきこもり状態になっているとは言え、その状態を無制限に続けること、続けられる環境は本人にとってマイナスなことが多いと思います。
無制限ということは、時間が決まっていないということであり、このような曖昧な状態は自閉症の人が不安に感じることでもあります。
この方は不登校やひきこもりの人ではありませんが、「楽しいことをいくらでもやって良いよ」と言われると、とても不安に感じ、楽しめなくなってしまう、と言っていた人がいます。
どんなに楽しいことでも、終わりが見えない曖昧な状況は、かえって自閉症の人を不安にさせることがあるのだと思います。

「不登校やひきこもり状態である」ということは、そういった状態が必要だから行っている、と私は解釈しています。
ですから、その状態を本人から取り上げることはやってはいけませんし、ますますそういった状態に固執してしまう危険性が出てくると思います。
きちんと本人がわかる形で明確にルールを決め、脳をしっかり休めることのできる環境と時間を確保することが大事であり、そういった時間がきちんと生活の中に確保できれば、次のステップへと進んでいけるのだと考えています。

不登校やひきこもり状態が長期化している方たちの様子を見聞きすると、家族も、本人も、曖昧にひきこもっている場合が多いように感じます。
いつ刺激を受けるか分からない状態だと、常に刺激に備え、ひきこもる必要が出てくるのではないでしょうか。

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