2015年1月31日土曜日

1日の中で"休憩"と"リラックス"の時間を決める

日課の中に「休憩する時間」「リラックスする時間」を敢えて設定しておくことは、とても大切なことです。
私も当事者の人と一緒に日課を組み立てることを行っていますが、一番大切にしている時間がこの「休憩する時間」「リラックスする時間」です。

自閉症の人たちの持つ脳は、とても"疲れやすい"という特徴があると思います。
別の言い方をすれば、常にフル稼働なので、定型発達の脳よりも早く疲れやすいのだと思います。
自閉症の人たちの中には、1日の仕事を終え、家に帰ると、バタッと倒れて家のことがなにもできなくなってしまう方もいます。

また、興味関心があることに対して、とても強い注目と集中が向きやすい傾向がありますので、時間も関係なく、それに全エネルギーを注いでしまって疲れてしまうということもあります。
感覚の違いということが影響し、自分の"疲れ"に気が付かなかったり、先を見通して計画を立てることや優先順位をつけることの苦手さから、夜通し作業をしてしまったりすることもあります。

そして、長所でもある真面目さや律義さから「やらねばならない」という意識とつながり、止めたくても、止めた方が良いことに気が付いていても、"やってしまう"ということもあると思います。

こういった自閉症の人の持つ脳の特徴がありますので、敢えて日課の中に「休憩する時間」「リラックスする時間」を設定します。
これは安定した生活を送るためには、とても重要なことです。

自閉症の人たちは「決められたことは守りたい」という長所を持つ人が多いので、日課について支援するときは、本人の意向と特徴を踏まえ、見える形で、かつ明確なルールを加えて提示するようにしています。
一緒に日課を組み立てていきますので、「休憩する時間」「リラックスする時間」もきちんと守ってくれることが多いです。

とにかく最初は決めた日課を行ってもらい、以前に比べて楽な生活ができるという実感を持ってもらえると、徐々に自立した生活へとつながっていきます。
知識として休憩とリラックスする時間の大切さを得てもらうことはもちろんですが、併せて自分自身で実感できることが支援のポイントだと思います。
スケジュールの支援は知的障害を持つ自閉症の人たちがメインのような印象を与えますが、そうではない自閉症の人たちにとっても重要な支援であり、手助けを必要としている支援だと思います。

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