2015年3月12日木曜日

自立="経済的"自立!?

「自立、自立」と言いますが、その自立は"経済的"自立だけを指しているのではありません。
もし経済的自立だけが目標なら、知的障害を持っている自閉症の方たちには難しい目標になります。
「みんな、自立を目指していきましょう!」というのは、自分一人でできることを増やし、より自立的な生活を目指しましょうね、という意味になります。

ときどき、知的障害を持っている自閉症の方に対して、「知的障害を持っているのだから無理させず、手伝ってあげましょう」みたいな考えの支援者を見かけます。
でも、よく考えてみてください。
もしあなたが、食事のときも、お風呂のときも、寝るときも、遊ぶときも、四六時中、支援者が側で手や口を出し続けていたら・・・。
いくらそれが家族であったって、私は嫌ですし、大きなストレスになると思います。
少しでも、部分的にでも、一人でできることを増やすことは、本人の自信にもなりますし、支援者の労力を減らすことにもなります。
知的障害を持っている自閉症の方に対して少しでも自立的な生活が送られるよう療育していくことは、本人をいじめているわけでも、苦しめているわけでもなく、本人のために必要なことだと思います。

そうはいっても、経済的自立が目指せる方は、それを目指してほしいと思います。
前のブログでも書いたように、福祉サービスには限りがあります。
ですから、利用している福祉サービスの量を減らしていけることを目指し、最終的には税金を納めることを通して、今度は他の人を支えていってもらいたいと思います。
福祉サービスを使っていた側の人が成長し、支える側になれるなら、それは素敵なことではないでしょうか。
もちろん、経済的自立は本人の自信や選択肢を増やすことになりますので、より豊かな人生へとつながっていくといった一番大切な意義があります。

一人でできることを増やし、自立的な生活を目指すことは、知的障害のあるなしに関わらず、障害のあるなしに関わらず、みんなが見ている方向。
成長しなくて良い人なんていません。
だって、誰のものでもなく、自分の人生なのですから。

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