2015年4月23日木曜日

発言の価値を決めるのは誰?

発言の価値を決めるのは、"発言した人"でしょうか?
それとも、その発言を"聞いた人"でしょうか?

いろいろな立場の人が、いろいろな発言をします。
医師や相談機関の人、学校の先生、親御さんなどが、自閉症の知識、療育、対処方法、相手の心のケアなどについて・・・。
同じ発言をしたとしても、立場が違えば、発言の価値が違って聞こえます。
同じ人が発言したとしても、内容が違えば、発言の価値が違って聞こえます。
つまり、発言者と聞き手の関係性や親密度によって発言の価値は変わりますし、聞き手の心理状態やどのような状況で聞いたかなどによっても変わります。
発言の価値を決めるのは、その発言を"聞いた人"です。

同じ人なのに、同じ発言をしたのに、発言の価値が変わるというのは、自閉症の人たちが苦手な想像性を使う部分ですので、躓く人も少なくありません。
「あの人と同じ発言をしたのに、私のときだけみんなは受け入れてくれない」と、困惑する人もいます。
また、周囲が自分のことをどう見ているかによって、求められている話の内容が違うということが読み取れず、自分が良いと思った話を一方的に話してしまう人もいます。
そして、私が「躓いているな~」とよく感じるのが、自分の発言に修飾語や「著名な〇〇さんが言っていた」など、権威付けをするような言葉をたくさん入れる人を見かけたときです。

こういった人は、自分が発する言葉自体に価値が付けられれば、聴衆も価値がある話だと思ってくれる、納得してもらえると捉えていると考えられます。
相手との関係性によって発言の価値が変わるということや、価値を決めるのは聞いている側だという視点がなければ、このような捉え方になっても仕方がないことだと思います。
ましてや、言葉を厳密に捉える傾向が強い人でしたら、当然の結果かもしれませんね。
ですから私は、こういった躓きがある人がいれば、想像力を必要とする見えない真実について一緒に勉強するようにしています。

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