2015年5月25日月曜日

精神科薬と学習&環境調整は1つのパッケージ

昨日、「また新しい精神科の薬を飲むことになりました・・・」という相談が入りました。
この薬以外にも、複数の症状に対し、複数の精神科薬が処方され、飲み続けています。
本人も、服用によって体調や気分が優れなくなること、どんどん自立的な生活から遠ざかっていくことに不安を感じていました。
でも、地域で有名な医師ですし、主治医で長年かかわっているので、断ることも、転院もできないと訴えていました。

私は医師ではありませんので、薬の処方やねらいを正確に理解することはできません。
ただ、一つ言えることは、薬の力で症状は治まることがあったとしても、問題行動や誤学習の根本的な解決にはならないということです。

今回、ターゲットになっている症状も、根本には強い不安があるのだと考えられます。
その不安の原因には、身体面の乱れや誤学習があると思われます。
ですから、その根本的な部分を改善していかない限り、解決には向かっていかないと思います。
その事実を証明するかのように、2年以上、その医師にかかり、薬を服用していますが、問題となっている行動は変わっていませんし、本人も訴えているように「どんどん自分の身体が変になっていっている」という具合です。

以前、施設で働いていたとき、たくさんの精神科薬を飲む人たちを見てきました。
激しい行動障害がある人たちは、多くの精神科薬の力によって行動が見られないようになりました。
でも、それは根本が解決したのではなく、行動を起こすパワー自体を奪われてしまった結果だと言えます。
みなさん、危険な状態はなくなりましたが、その方たちの質の高い生活もなくなりました。
自分や周囲の身の危険を回避するためにはやむを得ないことかとは思いますが・・・。

精神科薬自体の力で、行動や症状をすべて解決するのではなく、行動や症状を穏やかにすることにより、誤学習を改める学習につなげたり、身体を楽にさせ、生活の改善へとつなげたりするのだと思います。
いくら薬を飲んで症状が緩和されたとしても、そのあと、行動を変えなければ意味がありません。
人間関係に悩んでいる人が、精神科薬を飲み、気持ちが安定した。
でも、より良い人間関係を築く学習や、環境の改善がなければ、根本の解決にはつながりません。
精神科薬を飲んだあと、誰がその人の学びを支え、環境の調整を行っていくのか。
その役割を担う人が重要になります。
精神科薬と学習、環境調整は1つのパッケージだと考えています。

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