2015年7月3日金曜日

"被害者"という視点も

我が子の問題行動に悩まされている親御さんは少なくありません。
かかってくる電話も、問題行動に関する相談が多くあります。
問題行動の背景は様々であり、誤学習や未学習、環境刺激、予測できない変化や複数の変化、体調面の不調などがあります。
ただ理由はどうであれ、まず親御さんを助ける必要があると感じています。

家庭内で起きる問題行動に対して、親御さんが我慢する傾向が強いと感じています。
どうしても家のことなので、「自分が何とかしなければならない」という思いが全面に出てきます。
でも、問題行動の内容によっては、親御さん自身が"被害者"になっている場合もあります。

我が子から受けた行為に対して"被害者"というのは、オーバーなのかもしれません。
しかし、実際には心身に傷を負っている親御さんもいます。
そういった場合は、子どもをどうにかしなければならないと思う親御さんの立場だけではなく、被害者としての立場もあると思います。

家庭内で起きた問題について相談されたとき、支援者は「自分たちは関係ない」とか、「親御さんの対応の仕方が悪い」などと思う前にすることがあると思います。
それは親御さんのケアではないでしょうか。
そして、親御さんに変わってできることを実行することだと思います。

被害を受けた人に対して、被害を与えた人の支援、指導を行え、というのは厳しいことだと思います。
被害者という立場を忘れてしまうと、知らず知らずのうちに親御さんは再び傷つき、また支援者も親御さんを傷つけてしまうこともあります。
そういったことを繰り返された結果、親御さんが燃え尽きてしまうこともあります。

電話口で泣かれることなんて、1度や2度の出来事ではありません。
問題行動に困り果てて、この地域以外の親御さんから電話やメールをいただくことがあります。
私も子の親ですので、我が子が行ったことの責任はとらないといけないという心づもりでいます。
でも、自閉症の人の場合、定型発達の人からは見えにくい部分、理解しづらく育てにくい部分もありますので、一人だけで抱え込まず、また親御さん自身の気持ちと健康も大切にしてもらいたい、と常々思っています。

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