2015年9月10日木曜日

「頑張って」よりも「頑張ったね」

私は「頑張れ」とか、「頑張って」とかいう言葉を意識して使わないようにしています。
応援したい気持ちを伝えたいときは、そのまま「私は〇〇さんを応援しています」と言います。

なぜ、私が「頑張れ」という言葉を使わないかといいますと、それは「頑張れ」が直球すぎる言葉のように感じるからです。
自閉症の人を言葉をそのまま受け取る傾向がありますので、「頑張れ」と言われると、「頑張なければならない」という指示として受け取ってしまうことがあります。
周囲は励ましのつもりで言ったとしても、本人が指示として受け取ってしまえば、プレッシャーを与えているだけになります。
そのプレッシャーを強く感じてしまうと、「失敗できない」と捉えてしまう人もいます。

また、中には周囲から「頑張れ」と言われたけれど、うまくいかなかったという経験をしている人もいます。
そういった人は、「頑張れ」という言葉を聞くと、"頑張れていない自分"を強く意識してしまう場合もあります。
「頑張れって言われるということは、自分が頑張っていないから言われるんだ」などと、ネガティブに変換する人は結構たくさんいます。

定型発達の子どもの場合は、親や周囲の人から「頑張れ」と言われても、すぐに励ましのつもりで言っていることが想像できます。
だから、よっぽど幼い子ども出ない限り、「頑張らなければいけない」「失敗してはいけない」とは感じません。
しかし、自閉症の子どもの場合は、上記のようにストレートに受け取ってしまうので、指示として聞こえることが多く、それに応えられなかった場合、頑張れなかった自分が強く心に刻まれる場合があります。

このようなストレートな受け取り方、過去の経験をしている自閉症の人が少なくないので、私は「頑張って」とは言いません。
その代わり「頑張った」という言葉は、たくさん言うようにしています。
「頑張った」という言葉は、過去形です。
つまり、本人が意識していたか、どうかに関わらず、頑張ったことに関しては、きちんと感じたままを伝えるようしています。
"頑張る"とは抽象的な概念なので、意外に自分自身が頑張ったことに気が付いていない人も多くいますので。

「頑張って」と応援したいときは、「私は〇〇を応援しているよ」と言いましょう。
そして、「頑張って」よりも、「頑張ったね」の言葉を増やしましょう。

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