2015年9月18日金曜日

成長とは、良い方向へと"変わった"こと

あれだけずっと「行きたくない」と言っていた保育園に(笑)、起きたらすぐに「保育園に行きたい」と言うようになった息子。
何があったかと言えば、鉄棒でくるっと回れるようになった。
運動会が近いので、保育園で鉄棒の練習が始まった中、同級生よりも早くにできるようになったらしい。
やはり自分の身体を通して得られた達成感のインパクトは大きい。

まだ幼い息子だが、「できた」という実感があったのだろう。
鉄棒が回れなかった自分から、鉄棒で回ることができた自分に変わった。
「できた」という実感は、自分が変わったことで得ることができるのだと思う。
(年度が替わり、1つ大きなクラスに変わったときも、気持ちの面での大きな成長を感じた)

「成長する」ということは、「良い方向へ変わった」と言い換えられる。
つまり、変わったことがわかるから、自分自身で成長したと感じることができる。
もし、自分自身で変わったところが分からなければ、いくら周りから「できるようになった」「成長したね」と言われても、実感することはできないだろう。
それは、ただのコミュニケーションになるだけ。

自閉症の人の中は、自分自身の成長を掴みにくい人もいる。
何故なら、"変わる前の自分"と"変わったあとの自分"を並列させ、その差を認識し、変わったことを理解したうえで、成長を感じるから。
しかも、成長とはポジティブな変化であって、ネガティブな変化のことではないから、方向性も大事でその辺の適当な認識も必要になってくるから。

自分の成長を実感できることは、誰にとっても明日へと生きる力となる。
だから、私が支援するときも、成長を実感してもらえるような工夫をする。
ある人は支援開始時に写真を撮り、またある人は成果物をファイリングする。
そして、自分自身で日記を書いてもらったり、評価してもらったりする。
すべて将来、見返しができるように。
変わる前の自分を脳みその中から取り出しておく。
これで自分の変化を比べるときに、複雑な思考をしなくても済むし、脳のスペースを空けることにもなるし、より成長を感じやすくなる。
しかし、ここまで必要のない人に対しては、明確な課題を設定することで、より自然な形で成長を感じてもらえるようにしている。

この頃、発達障害で、かつひきこもりの人と会うことが多い。
ただでさえ自分の成長を掴みにくい人なのに、変化のほとんどないひきこもりの状態が続けば、どんどん生きる力が失われていくのも当然なことと言える。
ひきこもりの期間が長ければ長い人ほど、変化、成長を感じる経験ができず、「自分なんていても、いなくても、変わらない」という思いが強くなるように感じる。
このような方たちの支援に携わるときは、より変化、成長を意識し、本人が少しでも実感できることに重きを置いています。

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