2015年11月19日木曜日

スモールステップとは、情報整理の手段の一つ

今朝、とても嬉しい報告がありました!
目標だった試験に合格したとのことでした!!
その方との付き合いは、もう2年以上になります。
でも、ここ半年くらい敢えて連絡をとらないようにしていました。
それまで小さなステップを一緒に超えてきましたが、本人の口から「コツを掴んだような気がします。ここからは自分の力で頑張ります」という言葉が聞けたからです。
時間がかかるのは分かっていましたが、それでも支援を受けることなく、「自分自身の足で乗り越えることができた」という経験をしてもらうことが、彼の人生を一変させると考え、判断しました。
挫折を繰り返し、何をしても途中で止めてしまっていた人生でしたから、まず1つ自分の力で乗り越えて欲しい、その喜びを感じて欲しい、というのが、その試験でした。
早速、次の目標へと意識が向いているようです。
1つの山を越えたから、次の山を見ることができる。
そうやって歩いているうちに、気が付いたら人は成長しているのかもしれません。
今回も、社会に飛び立っていくときの"踏み台"として役目を果たすことができて嬉しかったです。

このように一気に目標を目指すのではなく、段階を分けて最終目標を目指していくというのを「スモールステップ」というのでしょう。
特別支援界隈で良く聞く言葉です。
でも、私は「ステップを細かく分けて、確実に目標を達成する方法」というような捉え方はしていません。
それよりも「スモールステップ」とは、情報整理の手段の一つだと考えています。

目標が遠すぎると、偏った想像をしてしまったり、反対に情報が多すぎて圧倒されてしまったりする。
だから、その人に合わせて情報を区切る。
そうすることで、向かうべき道が明確になり、"脳"力を存分に使うことができる、というように考えています。

よく感じるのが、ただ「とにかくステップを細かくすることが良い」と捉えているのではないか、と思ってしまうような療育が多いということ。
「こんなに細かく分ける必要があるの?」
「なんでみんな同じステップなの?」
「そもそも分ける必要があるほどのものなの?」
という疑問が湧いてきます。
人によっては、一気に目標を目指した方がわかりやすく、身につきやすい場合もあります。
また、そんなちっちゃなステップだと
「達成感が感じられない」
「いつになったらゴールになるのかわからず、不安」
という場合もあります。
大事なことは、その人に合わせたステップを設定することであり、ここに支援者の専門性とセンスが問われるのです。

私の意識としては、「その人が達成感を十分に味わえるギリギリの線を攻める」という感じです。
このステップが高すぎると、圧倒されてしまい、立ちすくんでしまいかねません。
しかし、ステップが低すぎると簡単に超えてしまい、達成感が感じられなかったり、反対に「バカにされた」と思われてしまう危険性があり、成長につながりません。
ですから、超えられるギリギリの線を見極めます。
その超えられるギリギリの線も、スキルアップやトレーニング、支援グッツやコンディショニングによって上げられるのなら、そちらの面のアプローチを行います。

遠い目標までの道のりには、多くの情報があります。
その情報の量に圧倒されることもあれば、妥当ではない想像が入り込む隙もあります。
ですから、その人に合わせて情報を区切り、脳力を発揮できる環境を整える。
それと同時に、本人に「これなら頑張れば乗り越えられそうだ」というような意欲を高めてもらう。
それがスモールステップと呼ばれるものであり、成長につながるのだと考えています。

今朝、嬉しい報告を貰った方は、私が想像していたよりも時間がかかっていたので、「ちょっとギリギリの線を攻めすぎたかな」という思いもありました。
しかし、彼は途中立ち止まりながらも、着実に歩を進め、ついに山を越えることができました。
私の力ではなく、彼自身の力で。
彼は今、充実感、達成感で胸がいっぱいだと思います。
ですから、それを存分に味わってもらうために、そっとしておくのが良いと思います。
ちょっと時間をおいてから、一緒にお祝をしようと思っています。

ちなみに今回のブログで401号。
400を超え、また一歩進みました。
もともとは施設や学校で働いていたとき、その日、気が付いたことをノートに書いていたのですが、てらっこ塾を知ってもらうことと、他人の目に触れるという意識を持つことで、表現能力を鍛えようと思い、始めたものでした。
私のスモールステップは、100単位。
次は500を目指して頑張ります!

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