本人、家族、支援者の間で熱が移っていく

この頃、気になる親御さんがいます。
(もちろん良い意味で。ヘンな意味じゃないですよw)
積極的に支援について訊いてきますし、分からないことがあったら、どんどん質問してきます。
そして、即実践し、うまくいかなければ、さらに訊いてくる、の繰り返しです。
もちろん、私のお客さんは「お金を出してまで支援を受けたい」という方たちなので、熱心な方たちばかりです。
このようなグイグイくる親御さんはたくさんいます。
でも、この近頃、気になる親御さんは、最初、あまり熱意が伝わってこなかった人で、「勧められたから来たんですけど」みたいな方でした。
それが子どもさんが変わっていくと同時に、親御さんも変わっていって、今では熱量バンバンになっています。

こうやって親御さんの熱量がビシバシ伝わってくると、私も「それに応えなきゃ」って気がどんどん高まってくるんです。
親御さんの熱が移るように。
最初は、お子さんの成長という火が起き、それが親御さんに伝わり、そして私にも伝わってくる。
私がさらに熱を高めて返すと、ますます熱が高くなって、また返ってくるようなイメージですね。
そして、私も熱が高まると、どんどんアイディアが出てくるんですよね。
「あっ、こっちの支援の方が良いかも」とかいうように、ちょっと前に考えていたことよりも、しっくりくる支援が。
結果も良いんですよ。
熱は支援の質を高めてくれますね。

この親御さんを見ていて感じるのですが、もともと熱を持った親御さんだったのでは、ということです。
子育てを行っていく中で、熱が冷めてしまったのではないでしょうか。
自分以外の人から熱が加わらなかったかもしれません。
冷や水を掛けてきた人もいるかもしれませんね。
そして徐々に熱がなくなり、冷めたように見えていたのかもしれません。

今日、一緒に勉強した女の子は、勉強を終わりにしようとすると、なかなか片づけを始めませんでした。
そして、一言「もっと勉強したい」と。
最初は、勉強を「ヤダヤダ」と言ってたんですけどね。
学校の授業中だって、じっとできずにフラフラ。
そういった姿を見ているので、「もっと勉強したい」という言葉が嬉しかったですね。
「もっと勉強したい」という言葉に影響を受け、私も「もっといろいろ教えたい!」と思ったんですね。
このように本人との間で熱量を高め合うことってよくあります。
でも、同じように親御さんとの間でも熱量を高め合うことってあるんですよね。

熱には熱で返したいですね。
そして、熱が冷えてしまっている方には、熱を伝えていきたいです。
影響を与えるのは、支援する側だけではありません。
このように本人、ご家族、支援者で影響を与え合うのがよい関係だと思います。
それぞれの熱とその高まりを感じるとき、私は「支援をみんなで作り上げていけているな」と温かい気持ちになるのです。



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