2016年4月28日木曜日

社会性の前に、授業についていけるだけの学力があるか?

「新しい担任の先生の授業はわかりやすい」という話をしてくれた小学生の女の子。
授業がわかるから、勉強が楽しいって。
昨年度までは、「先生イヤ」「勉強イヤ」って言っていたのに。
宿題も自分からやるようになりました。

先日、この担任の先生が家庭訪問にいらしたとのこと。
親御さんは、娘さんの発達障害について話をしたら、先生は大変驚かれていたらしいです。
全然、気づかなかったって。
この先生は教員歴が長いベテランの女の先生で、以前にも何人も発達障害の子の担任をしたそうですが。
授業中も集中して聞けているし、積極的に発言もする。
宿題だってちゃんとやってくるし、忘れ物だってしない。
トラブルも起こさないし、会話だって自然とのこと。
だから、気がつかなかったんですって。

でも、ついこないだまでは、全部反対だったんですよ。
授業中はフラフラ、宿題は全然やっていかないし、友達とは喧嘩ばっかり…。
だから、私に「どうにかしてください」って依頼があったんですから。

やっぱり勉強がわかるって大事なんだと思いますね。
人間性を育むと言いながらも、やっぱり学校のメインは勉強ですから。
その勉強がわからなければ、学校はつまらないものになりますし、そこで過ごすだけで負荷がかかりますもん。
イライラするし、その発散の一つが友達とのトラブルとして表れていた可能性もありますね。

この担任の先生は、特別な配慮なんかしていませんね。
だって、この女の子が発達障害って知らなかったんだから。
前年度まで、あれだけトラブルがあったのですから、引き継ぎがあっても良いものですが(笑)
まあ、とにかく普通に授業をして、普通に接していたんです。
学年は一クラスなので、前年度と子ども達は変わりません。
変わったのは、教室と担任の先生だけ。
それで、これだけ本人も変わったのですから、先生の教え方のうまさがポイントだと思います。

ソーシャルトレーニングの重要性が叫ばれていますが、最優先にすべきことは社会性の向上ではなく、学力だと私は思いますね、特に通常学級に通っている場合は。
この女の子のように、授業についていけるだけの学力があったというのは、大きかったと思います。
また、子ども達にわかりやすく授業ができる先生の教え方も大きかったと思います。

通常学級に通っているお子さんを持つ親御さんから相談を受けることがあります。
特にトラブル関係の相談が多いです。
そんなとき、私はその子の社会性の前に学力を確認します。
いくら社会性を上げたとしても、授業についていけないのでしたら、学校にいる多くの時間、本人に負荷がかかり続けます。
反対に、授業についていけるくらいの学力があるのでしたら、本人が安定していることが多いですし、指導のポイントも絞れますね。

学校の先生に、ソーシャルスキルや環境の配慮を求める方がいますが、まずは学力ですね。
本人は授業についていけるだけの学力を身に付けること、そして先生はわかりやすい授業をすること。
4月からガラッと変わった小学生の女の子、そしてトラブルが起きてしまう子の多くが、授業についていけていないということから、学力の大切さを感じています。

0 件のコメント:

コメントを投稿